高齢者は骨粗しょう症になりやすい?
どうして年齢を重ねると骨粗しょう症になりやすいのでしょうか?
人間の骨組織は年齢を重ねるにつれて老化していきます。さらに、カルシウムの代謝や内分泌が変化し、成年期(20代)をピークに骨量が減少してきます。骨密度が低くなり、軽石のようにスカスカの状態になってしまうのです。
それに、体内のいろいろな臓器の働きも落ちてきます。
腎臓の働きが落ちると、活性型ビタミンDを合成する能力が低くなります。活性型ビタミンDには、小腸からカルシウムやリンの吸収を促す働きがあり、さらに骨へのカルシウムやリンの沈着を促す作用があります。高齢になり、このビタミンDが不足すると、体内のカルシウムやリンが不足することになり、それを補おうとして骨から溶け出すようになるのです。そのため骨は「す」が入ったようにもろくなり、骨粗しょう症となるのです。
まだあります。 ビタミンDが活性型ビタミンDに変わるためには、紫外線が必要です。紫外線と聞いても、あまり良い印象はありませんが、骨粗しょう症予防には必要な働きをするのです。高齢になり、あまり外出しなくなると、健康のために必要な紫外線量さえも確保できなくなってしまうのです。
また、高齢化によって、カルシウムの骨への蓄積に必要な運動量が減ることも骨粗しょう症に拍車をかけます。運動量の減少は、骨のなかの血液を酸性化し、カルシウムが溶け出しやすくなり、骨の細胞の働きも悪くします。
適度な運動と日光浴(紫外線)は、骨の健康のためには必要です。家のなかに閉じこもりぎみの方は、お天気の良い日に戸外を散歩してみてはいかがですか。