骨粗しょう症に対する薬物療法としては、骨量の減少を抑える薬剤・カルシウムの骨への沈着を促進させる薬剤があり、前者にはカルシウム製剤や活性型ビタミンDの投与、後者にはたんぱく同化ホルモン、カルシトニン製剤の投与があります。しかし、薬物療法を行っても骨量の増加どころか、現状維持をするだけでもなかなか難しいのが現実です。
急性の腰痛や背部痛に対しては、3週間ほどの安静と消炎鎮痛薬や筋弛緩薬の投与によってある程度の軽減をはかります。ただし、ある程度痛みが和らいだら、なるべく早くベッドを離れ、運動を始めるほうがよいでしょう。
骨粗しょう症には、食生活の見直しの他、運動しながら日光を浴びるのがいいんです。運動は、食品から摂取したカルシウムを骨に蓄積するのに重要な働きをします。また、長く床を離れないでいると、筋肉が弱り、寝たきりになってしまいます。筋肉をきたえることは、骨折を防ぐことにもなるからです。安静を保ち続けるよりも、早々に運動を始めるほうが、骨量の減少を食い止めるのに良いのです。
軟性のコルセットをつけて、身体を固定すると痛みを軽減するのに役立ちます。
若いうちから、そして普段から、カルシウムの摂取や運動の取り入れ、適度の日光浴をして、骨粗しょう症予防に取り組むことがいかに大切か。強調しても強調しすぎることはないくらいです。
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人は高齢になると、骨の骨量がだんだん減ってきて骨がもろくなり、腰が曲がったり、骨折しやすくなります。これが「骨粗しょう症」という病気です。以前は、40歳以上の中高年者、特に50歳以上の、閉経後の女性に多くみられる病気でした。
ところが近年、骨粗しょう症および、その予備軍が若い女性を対象に増えていることが調査により明らかになっています。
人間の骨量は、乳児期から成長期にかけてぐんぐんと増加し、成人期にピークを迎えます。このときの骨量を最大骨量「ポーク・ボーン・マス」といいます。その後、誰もが骨量は徐々に下降線をたどりはじめます。しかし、近年、20歳前後の若い女性の5人に1人に、早々と骨量の減少がみとめられ、ゆくゆくは骨粗しょう症になるであろう「骨粗しょう症予備軍」が増えているのです。
この現象の原因は、若い女性の食生活をはじめとする生活全般の変化「乱れ」です。正確には、幼少期から青年期にかけて、どんどん骨量を増やさなければならい時期に、過度なダイエットやファーストフードや加工食品を食べ、カルシウムを充分に摂取してこなかったことが大きく影響しています。また、ダイエットで生理が止まってしまうと、本来ならば、閉経後に訪れるはずのホルモンの変化が早々と襲ってきて、骨量がどんどん減ってしまうのです。
最大骨量「ポーク・ボーン・マス」の時期を少しでも長く維持し、また下降線を少しでも緩やかなものにしていきたいものですね。
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骨粗しょう症になると腰や背中が重く感じるようになったり、慢性的な腰痛や背痛になったりします。また、骨が軽石のようにスカスカの状態になっているので、非常に骨折しやすくなります。ちょっと圧力がかかっただけでも、脊椎の椎体に圧迫骨折を起こします。高齢者で、急に腰痛や背部痛を起こした場合、実は骨折していたということが珍しくないのです。
他に腰痛や背部痛以外にも、背中や腰が曲がったり、身長が縮むといった症状が現れます。亀背(きはい)といって背骨の部分が突出したり、円背(えんばい)という背中が丸くなる症状が見られることもあります。
骨折を起こしやすい部位
・長管骨(ちょうかんこつ)の大たい骨頸部(足の付け根)
・とう骨遠位端(とうこつえんいたん)(手首)
・上腕骨外科頸(じょうわんこつげかけい)(腕の付け根)
なかでも大たい骨頸部の骨折は、長期の療養が必要となり、そのまま寝たきりになってしまうことが多いです。そして、その寝たきりが原因で痴呆症状を誘引、痴呆症状の進行を促進することになるのです。高齢者にとって非常に恐ろしいものです。
*圧迫骨折(あっぱくこっせつ)・・・骨の上下方向に圧力が加わったときに生じる骨折です。かかとを強く打ったときに、骨折を起こすことがありますが、これは長管骨(ちょうかんこつ)の圧迫骨折です。
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どうして年齢を重ねると骨粗しょう症になりやすいのでしょうか?
人間の骨組織は年齢を重ねるにつれて老化していきます。さらに、カルシウムの代謝や内分泌が変化し、成年期(20代)をピークに骨量が減少してきます。骨密度が低くなり、軽石のようにスカスカの状態になってしまうのです。
それに、体内のいろいろな臓器の働きも落ちてきます。
腎臓の働きが落ちると、活性型ビタミンDを合成する能力が低くなります。活性型ビタミンDには、小腸からカルシウムやリンの吸収を促す働きがあり、さらに骨へのカルシウムやリンの沈着を促す作用があります。高齢になり、このビタミンDが不足すると、体内のカルシウムやリンが不足することになり、それを補おうとして骨から溶け出すようになるのです。そのため骨は「す」が入ったようにもろくなり、骨粗しょう症となるのです。
まだあります。 ビタミンDが活性型ビタミンDに変わるためには、紫外線が必要です。紫外線と聞いても、あまり良い印象はありませんが、骨粗しょう症予防には必要な働きをするのです。高齢になり、あまり外出しなくなると、健康のために必要な紫外線量さえも確保できなくなってしまうのです。
また、高齢化によって、カルシウムの骨への蓄積に必要な運動量が減ることも骨粗しょう症に拍車をかけます。運動量の減少は、骨のなかの血液を酸性化し、カルシウムが溶け出しやすくなり、骨の細胞の働きも悪くします。
適度な運動と日光浴(紫外線)は、骨の健康のためには必要です。家のなかに閉じこもりぎみの方は、お天気の良い日に戸外を散歩してみてはいかがですか。
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人は高齢になると、身長が縮み、背中や腰が曲がってくることがあります。腰痛や背部痛に苦しみ、すぐに骨折することもあります。そうなったら、「骨粗しょう症」と考えてまず間違いないでしょう。
骨粗しょう症で、背中や腰が曲がり姿勢が悪くなると、身体のバランスが崩れ、転倒しやすくなります。手を突いて手首を骨折したり、足を捻挫することもあります。骨折して長期療養が必要になり寝たきりになると、痴呆症状の誘引・促進の原因になりやすいです。
身体のゆがみを自分でチェックし、自然で、正しい姿勢を保つように、日常から気をつけましょう。
*身体のゆがみのチェック方法
①鏡の前に自然な状態で立ち、自分の姿を映します。両肩は平行ですか?鏡のなかの自分の姿がまっすぐで対称ならば安心です。しかし、左右の肩の高さがずれていたり、首が傾いている場合、脊椎が湾曲している可能性があります。
②横を向きます。腰椎のそらしすぎや腰の曲がりをチェックする。
③仰向けに寝て両足を伸ばします。左右の足は同じ長さですか?
④仰向けに寝て、足を外側に開きます。開き具合はどうですか?両足の開き具合が異なるようであれば、骨盤の左右の高低に違いがある可能性があります。
⑤左右の手のバランスのチェックです。背中で手を組みます。右手を上にした場合、左手を上にした場合と左右どちらの組み方でも同様に指が軽く触れるでしょうか?利き手ばかりを動かしていると、左右の関節の可動域が変わってきてしまいます。両方の手をバランスよく使うことが大切です。